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日々の五味

え、まじ?!

奈々とLSD (解説2)

 五味ばこる / 奈々とLSD ←ここから聴けます。

 track HakobuNe / endless beginning

 

 「奈々とLSD」は、消えちゃった奈々ちゃんとLSDを服用した思い出の曲です。

 黒い文字がリリックで赤い文字が解説というか説明みたいなものです。2回目。

 

リリック

 息を吐きかけて曇りガラス 細い指先で未来描く

 濡れたアスファルトの匂いが好きってその匂い雨に濡れたチリやゴミって知ってたかい?

 おれはそれを知ってから不快で仕方ない

 外は雨でバスの窓は濡れていた。息を吐きかけた曇りガラスに夢を描いて、調子よく小声で鼻歌なんか歌っている。ふと、濡れてアスファルトの匂いは夏の匂いがしてすごく好きなんて言った。ぼくは、「その匂いの原因は道路に積もっている埃の塵やゴミが濡れて反応を起こした匂いなんだよ」って言いかけてやめた。

 女子高生とすれ違っても振り返らなくなった おれは病気みたいだ

 おれっていうのは本当に不思議もので、奈々ちゃんといるときに限ってすれ違う他の女の子に目が行くのに、奈々ちゃんがいなくなってからは振り返らなくなった。

 フラッシュバックする手の甲の一滴 LSD

 またお前のさよならが視えるようだ

 バッドトリップはもうこりごり

 もう瞬間を切り取ったパステルカラー

 外国人の友達に勧められたLSDが思い出させる。奈々ちゃんがいなくなったときのこととか。ただ、その姿はパステルカラーに染まっていた。

 大丈夫、ひとりで歩けるから

 少しだけ雨の匂いを好きになろうとした。

 鮮明にただ映ってる 笑えない冗談 いつも霞んでく奈々

 いくら冗談でも、「もしも私がいなくなっても、」なんて言うのはやめてほしかった。瞬きを忘れコンタクトが渇いていく。 声だけ鮮明に覚えている今も。

 

 前前前世から all night

 キミを探してたんだ 脳内

 本当なんてもう見えないからLSD

 

 キミの病室 808号室から見える花火を見てる

 「来年はもっと近くで見ようね」って花火を写メっておれに送る

 おれが「馬鹿だな」って笑うと「馬鹿って言ったほうが馬鹿なんだよ」って笑い返してくる

 でも分かってる 無理やり作ってる その笑顔さえも

 守りきれなかったのは、ずっと止められなかった煙草とか止められたら未来は変わってたのかなあ 当然

 思い出はいつも消毒液の匂いが染みついていて、笑顔の背景は咲き終わった花火の煙がゆらゆらゆっくりと漂っている。

 ずっと悪夢を見てる 嘔吐 震源 ゾンビ 嫌いな同級生

 そして、悪夢は続いて

 おれの明日をお前に渡したい

 お前の生きたい明日を生きたい

 「きみは私を追いかけたりしないでね。」 とか、ほんと笑える。

 

 前前前世から all night

 キミを探してたんだ 脳内

 本当なんてもう見えないからLSD

 

終わり。